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Sony EVカー「VISION-S」を公開

今年1月7日に米国・ラスベガスで開催された世界最大級の家電・IT見本市「CES2020」で、ソニーが電気自動車(EV)の試作車「VISION-S」の発表したことが話題になっています。話題となっている理由は、CES用のプレゼンテーションのクオリティが、プリプロダクション前のモックアップレベルではなく、プロダクション手前の段階にあると思わせるフィニッシュに仕上がっている点です。

残念ながら、日本の自動車メーカー各社は、自動車の電化とインフォテイメントの面で、もはや欧州カーメーカーと差を埋めることができない程ところまできているのかもしれません。技術をプレゼンテーションすることが必要となるシンボリックな国民車として、日本の自動車産業の旗艦車とも言えるトヨタ カローラと、先日発表となったフォルクスワーゲン Golf8を比べるとその差を痛感せざるを得ません。欧州車のビックファンとして進化を遂げる欧州車の現状を見るのはは喜ばしいのですが、一方で日本国民としての立場でこの差を見ると大きな危機感を覚えます。

そして、そうした不安を払拭するかのごとく登場したのが、ソニーの電気自動車(EV)の試作車「VISION-S」の発表です。

ソニーは、「このプロトタイプ車両は、将来のコンセプトを示すためのものです。」と公表していますが、ボディワーク、インテリアなど各CGを見るとコンセプトレベルのものとは思えず、現実的に生産が可能なレベルまで検討されているプロダクション間近と思えるほどのCGフィニッシュが確認できます。

そして、注目したいのは、電動車両用のプラットホームのCGです。

燃料タンクを搭載する後席へのキックと排気管を通すセンタートンネルを省略し、床下に二次電池を並べるEVならではのプラットホームです。

また、ラジエーターグリルなどを搭載する必要がないため、極めてショートオーバーハングなレイアウトで、内燃機関が搭載することは検討していないのでしょう。

駆動方式は四輪駆動で、前後にモーターを搭載しています。

そして、このプラットホームCGを見る限り特徴的だなと思うのが、フルEV車両のプラットホームの割にはフロアが低いな、という点です。横からのサイドビューからも、その雰囲気が伺えます。

テスラもそうですが、床下に二次電池を搭載するため、ステアリングとシートの基準が高くなりがちですが、ソニーのウェブサイトでは最低地上高は120 mm~135 mmと発表されています。搭載される二次電池がかなり小型化されるのだろうと想像します。

サスペンションのレイアウトは、ほぼテスラ モデル3と同じように見えます。ソニーのウェブサイトでは、サスペンションにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用と書かれています。ただ、モデル3と異なる点は、ソニーのVisionSの場合、リアにもダブルウィッシュボーンを搭載している点です。モデル3は、マルチリンクのはずです。ダブルウィッシュボーンは、剛性が高く調整範囲が広いため、サスペンションの運動性能だけの観点で見ると最善のサスペンションシステムと言えます。ただデメリットはコストが高いこと(車の価格が高くなる)と、リアにスペースが必要となる点です。リア上下に大きなアームを搭載しますので、後部座席とトランクルームを犠牲することになります。よってテスラのモデル3ではマルチリンク構造を採用しているのでしょう。

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