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Porsche Taycan オフィシャル情報を公開

ポルシェ初のフル電動スポーツカーの完成度は?

独スポーツカーブランドのポルシェは、同社初となるフル電動スポーツカー「Taycan :タイカン」に関するオフィシャル情報を公開しました。EVに対しニーズの高いUS(特に西海岸)と中国向けの戦略的スポーツカーとなります。

パワートレインのレイアウト

ポルシェにとって、ハイパフォーマンスが消費者との約束となりますが、最高出力はターボ、ターボS共に460kWと公表されています。なるほど、という数値ですが、実はローンチコントロールをアクティベイトするとブースター機能が作動するよう設定さており、その出力は560kWに達する、というから驚きです。ちなみに海外メディアを試乗記を見ると、スターウォーズの宇宙船のような加速音を発するようで、これまでのEVで体験したことがないような独特のエモーショナルなサウンドとのこと。もちろんこれはポルシェがオリジナルでサンプリングしたもので、社内スピーカーからアンプリファイされているものです。

そして気になるレイアウトですが、上図の通り電動パワートレインをフロントとリア、それぞれに搭載しています。実質四輪駆動となりますが、フロントとリアは機械的に繋がってません。フロントにモーターとシングルのトランスミッション、そしてリアにはモーターと2速のトランスミッションを搭載しています。このリア構造がタイカンの特徴でもあります。リアのモーターはフロントのモーターよりも高出力となっており、最大出力は335kW、最大トルクは550Nmを発生します。コストの高い永久磁石同期モーターを搭載しており、高いパワー密度とコンパクト化を実現してます。一般的なEVで使われている誘導モーターを採用しなかった理由としては、「一瞬の加速」よりも「繰り返し加速できること」を目標にしたためです。「ハイパフォーマンス」の解釈がライバルとなるテスラ モデルSと異なる点でもあります。

2速トランスミッションの前段に電子制御多板クラッチLSDを搭載しています(上の写真の真ん中から少し右の大きな部品です)。このLSDは車両と同様ポルシェのツッフェンハウゼン工場で内製しているもので、スポーツカーを生産し続けてきたポルシェのナレッジが詰め込まれており、まさにタイカンの「秘伝のタレ」と言えるものではないでしょうか。

バッテリー

リチウムイオンバッテリーの供給はLG化学が行います。上図はその構造を解説した写真ですが、12枚のセルを一つのモジュールとして構成されておりセルの総数は396となります。バッテリーに総重量は650kgですが、その内セル単体で450kgとなります。よって車重は2305kgのスーパーヘビー級に達しており、テスラモデルSよりも150kg以上重い計算となります。

また、このバッテリーには、800Vの高電圧システムを組んでいます。5分で100km分の充電ができることを想定しており、日本ではABBと提携して全国のポルシェセンターで急速充電ができるようインフラを整えていくようです。

シャシー

サスペンションは、フロントがエアスプリングのダブルウィッシュボーン、リアが同じくエアスプリングのマルチリンクを採用しています。このレイアウトはパナメーラで培ってきた技術を踏襲しています。650kgもの重量を持つリチウムインバッテリーを床下に置いているため、重心は911GT3よりも低くなっています。180km/h以上で走行すると車高を22mm下げることが可能となっているシステムです(日本で使う機会はないかと思いますが)。

大人4人が座れ、実用性の高い十分なラゲッジスペースを持つ4ドアEVスポーツカーのタイカン。テスラとポルシェの熾烈な競争の幕開けとなります。

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