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Volvo 450HPの2.0リッター4気筒Drive-Eコンセプト

デンソーと共に48Vアーキテクチャーへと突き進むボルボ

スウェーデンのボルボは、最高出力450hpを発生する2.0リッター4気筒 Drive-Eガソリンエンジンのコンセプトを発表しました。XC90の発表の際に、最高出力が約400hpになるハイパフォーマンスバージョンを検討している、と発表していましたが、このユニットをXC90のトップモデル(XC90 Polestar?)に搭載するのかもしれません。

Volvoがガソリンとディーゼルともに2.0リッター直列4気筒に統一したことは当ブログでも度々取り上げてきました。ボア82.0mm&ストローク93.2mm、排気量1969ccの直列4気筒過給エンジンに全車種統一し、このエンジンシリーズを「Drive-E」と呼んでいます。

この450hpを発生するハイパフォーマンスDrive-Eコンセプトエンジンは、2個のターボチャージャーで過給し、さらに電動ターボが追加され、トリプル過給となる仕様です。
現在、XC90のトップユニットとなるのは「T8エンジン」です。T8は2.0リッター直列4気筒ターボの「T6エンジン」に、リアアスクルに載せた60kWのモーターで後輪を駆動する「ツインエンジンテクノロジー」をT8と呼んでいます。

今回発表のコンセプトエンジンは「Triple Boost Technology」と呼んでいます。アウディが発表した電動ターボはディーセル(TDI)エンジンとの組み合わせでしたが、ボルボのアプローチはガソリンエンジンとの組み合わせとなります。
ボルボの電動ターボは、ツインターボチャージャーに圧縮した空気を送り込む役割を担います。コンプレッサーの過給圧は250barに達するようです。ターボチャージャーの最大の弱点は過給遅れにあります。特にハイパフォーマンスカーにおいて、ドライバーを興ざめさせる「ブーストの寝起き」は許されません。解決策としてツインスクロールターボなどが考案/実装されてきましたが、現時点では電動コンプレッサーが最適解でしょう。ちなみに、ボルボではガソリンエンジン+電動ターボコンプレッサーの事を「マイルドハイブリッド」と呼んでいます。

このコンセプトエンジンのエンジン制御システムの開発に強力しているのが日本のデンソーです。デンソーのインジェクター技術はボッシュを抜いて今や世界一とも言われています。デンソーのインジェクターは、燃料噴射量を高精度に制御し微粒化された噴霧によりエンジンの最適燃焼を可能とします。

ボルボも48Vアーキテクチャーへ移行

最近のクルマは電子/電気機器のカタマリです。フォルクスワーゲンのゴルフに搭載されるプロセッサーは既に50個を超え、CAN(コントローラーエリアネットワーク)の信号数は6500を超えています。数年後のクルマに必要とされる電力消費量は8〜10kWhを賄うには48Vの発電機が必須条件となります。独VWグループは、いち早く48Vアーキテクチャーへ移行することを表明しています。アウディはAudi RS 5 TDIコンセプトで実装済みです。VWグループでは、部品のコスト高を吸収できるパサート以上のクラスで48Vアーキテクチャーを採用するようです。ゴルフは現在検討中の様子。そして、VWに追随しているのがボルボです。

現在のパッセンジャーカーの電圧は12Vです。クルマに搭載される膨大な電子部品も12Vが前提で動作します。48Vアーキテクチャーへの移行は、人間に例えるならば、血管大動脈を移植するような大手術です。部品を入れ替える臓器移植とは訳が違います。1990年代にも48Vへの移行の議論が盛んになりましたが実現しませんでした。しかし、今回のムーブメントを加速させたのは、ボッシュ、コンティネンタル、ヴァレオといった欧州の大手サプライヤーが48Vへの移行に取り組むと発表したからです。
そしてボルボが盟友に選んだデンソーも48Vへの対応がマストとなりました。なお、日本のメーカーの48Vへの対応の動きは見られません。48v-vehicles.comでも日本の自動車会社の名を見ることが出来ません。

オフィシャルビデオ:Volvo Cars – High Performance Drive-E Powertrain Concept


Volvo 450hp Drive-E Powertrain

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