GreenTechLand Rover & Jaguar

ニューレンジローバーのボディ技術詳細

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オールアルミボディ化したニューレンジローバーのボディエンジニアリングに関する情報が明らかになってきました。
レンジローバーは、初代からボディにアルミ合金を活用してきたことで有名です。しかしアウタースキンのみに留まりホワイトボディには使用してきせんでした。第四世代になり、始めてフルアルミボディを遂に実現しました。アルミ製ホワイトボディの重量は295kgで、何とBMW 3erよりも23kgの軽いです!

高強度アルミ合金を活用

アルミの重量は鉄の1/3です。よって鋼板をアルミに切り替えることにより重量は約1/3になります。ただし、これでは剛性も1/3になってしまいます。そこでアルミ板厚を上げて剛性を上げることになります。アルミの板厚を細かく調整することより、ボディシェルだけで約39%、およそ180kgを超える軽量化を実現しました。
また、アルミには熱処理の仕方等により全く強度が異なります。飲料缶のアルミは1000系で強度は低いですが、6000系や7000系は非常に強度が高く、980MPa超高張力鋼板に匹敵します。
レンジローバーのロードパスには自動車製造で初となるAC-300合金を採用し、6000系相当の強度を誇ります。
また、サスペンションの取り付け点や床下骨格部など大きな力が働く部分には、ダイキャスト鋳造を採用しています。板金では実現できない軽量で高剛性な部品が作られています。

最先端のアルミボディショップ

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ランドローバーは英国ソリハル工場に最先端のアルミボディショップを増築しました。アルミボディの組み立てはリベットと構造用接着剤によって行われています。リベットは下穴を開けずに打ち込むだけで結合が完了します。また、リベット間も結合することにより、剛性をさらに高める事が可能です。従来型のスポット溶接では発熱によりボディが歪み精度の高い組み立てが出来ません。

このボディショップを量産用自動車の為に作ったという点が製造技術の観点で画期的なのです。工場が機能せず投資が水の泡になる可能性もあるのです。失敗が許されない大きな自動車会社ではこのようなチャレンジはできないでしょう。
また、初代レンジローバーからアルミを活用し、ノウハウが蓄積されたランドローバーだからこそ実現できたのではないでしょうか。

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